対談インタビュー ゲスト:CACTUS TOKYOビジュアルモデル NIKIさん
皆さん、こんにちは!CACTUS TOKYOスタッフ井上です。不定期で更新しています、CACTUS TOKYOとそのステークホルダーとなる方々との対談インタビューを今回もお届けします。
今回は、CACTUS TOKYOの現在のブランドビジュアルを担っているモデルのNIKIさんです。元々ファッションアクセサリー系の会社員であったこともありCACTUS TOKYOのブランドの理念まで深く理解し撮影に向き合って下さる、CACTUS TOKYOの中でも重要なキーパーソン。
ブランドのストーリーを表に出すことを生業としてるモデルさんが自身の事をお話する機会は少ないと仰いながら、様々なエピソードをお話くださいました。
- 直感で動き続けたこれまでの活動
- NIKIさんとCACTUS TOKYO
- NIKIさんのサステナビリティと出会うとき
直感で動き続けたこれまでの活動
―先ず始めにNIKIさんのプロフィールをお伺いさせてください。
NIKIさん 福岡県出身で、モデルを4年程やっています。始めはInstagramに作品をアップするところから始まったのですが、現在はスチールだけではなく映像も通してブランドさんや企業さんのPRの制作に携わるお仕事を頂いて活動しています。
熊谷 CACTUS TOKYOでもブランディングの中軸を担ってもらっていますが、とにかくエシカルなブランドのメインビジュアルによく出てくる方、というイメージが僕の周りでも強いのかなと思っています。どうしてモデルになったんですか?
NIKIさん 元々社会人になったタイミングで上京して、ファッションアクセサリー系の企業で営業職をしていました。百貨店にモノを置いて貰うという。もちろん、そのお仕事も充実していたのですが、やはりアパレル業界特有のトレンドを追い続けなければならない、そのジレンマを元々国際関係や環境問題に関心があったこともあって感じていました。
熊谷 企業勤めのNIKIさん、初めて聞きました(笑)
NIKIさん はい、その後友人の勧めでミスコンに出場したのですが、それがキャリアチェンジの大きなきっかけです。というのも、日本代表となってエクアドルに長期滞在が決まったのです。お仕事ももちろん重要でしたが、その時の直感で、このミスコンにかけることを決め、このお仕事は退職しました。
ーご自身の意志ではなくて、ご友人の勧めでミスコンに出場って少し珍しいですよね。本格的にモデル活動に転身したのは何故ですか。
NIKIさん そうかもしれません。ミスコンを通して自分が発信することでポジティブな影響を与えられる可能性を感じて、その楽しさからモデルのお仕事を直感的に決めたんだと思います。
ーその他、モデルの活動以外にも精力的に動かれていますよね。
NIKIさん はい、ひとつはヴィーガンのグラノーラブランドを立ち上げ販売する活動をしていました。あと、これから力を入れていきたいのは演技です。昨年ロンドンのドラマスクールで演技の幅を広げる為に学びに行ったりもしました。
熊谷 NIKIさんのキャリアのテーマは「表現」なんですね。そこには自分の持っている問題意識があって、それを届けるために多様な手段に挑戦し続けている、ということですね。
ーこれから挑戦してみたいことはありますか。
NIKIさん モデル以外のお仕事も幅を広めたいです。特に演技は頑張りたいと考えていて、戦争映画など、社会問題がテーマの映像作品に行く行くは携わってみたいです。あと個人的にはナチュラルフードコーディネーターの資格取得もやっているので、ヴィーガングラノーラをそこでアップデートしたいとも考えています。
NIKIさんとCACTUS TOKYO
―ところで、CACTUS TOKYOとの接点を教えてください。
NIKIさん サステナブルな活動をされている方々が集まる会に偶然参加して、熊谷さんたちとお話したのがきっかけです。CACTUS TOKYOのメンバーのみなさんの人柄の良さもですが、サステナブルなレディースのアパレルブランドをされている男性って珍しいと思い、それ以降仲良くさせて頂いています。
熊谷 確かに、女性の方が多いかもしれませんね。
ー逆に熊谷さんからみてNIKIさんの印象はどうでしょうか。
熊谷 撮影の時に特に思ったのが、とても明るい人柄で、場の空気を良くしてくれる、撮影チーム全体を想って動いてくれるのがとても助かりました。一方で、実際に撮影した写真は、しっかりブランドの世界観を洗練されたものにしてくれていて、その技量はすごいなと何度も感じています。
NIKIさん 嬉しいです。でもそこは責任もってやりたいことです。
ーそういえば何か嬉しいエピソードがあるようで。
NIKIさん そうなんです!その昨年ロンドンでドラマスクールに通っている時に、現地で出来た友人がCACTUS TOKYOのInstagramを偶然見つけたみたいで、「これNIKIでしょ?こんなイケてるブランドのモデルやってるんだ!凄い!」とコメントを貰いました。
熊谷 遠く離れていても、CACTUS TOKYOが誰かに届いているのは嬉しいですね。
NIKIさん モデルをやっていて楽しいのは自分の作品が誰かに届いていると感じる瞬間なのですが、その場面がまさかの日本でなくてロンドンで、CACTUS TOKYOで。友人がサボテンレザーはどんなものか?関心を持って聞いてくれたのには私自身も驚きました。
NIKIさんのサステナビリティと出会うとき
ー話が少し変わりますが、NIKIさんが最初にサステナビリティに出会った瞬間はいつごろでしょうか。
NIKIさん 中学生の時に「闇の中の子供たち」という本に出会ったタイミングだと思います。その本では児童労働について触れていたのですが、それ以降様々、形を変えながらサステナビリティとは向き合っている様に考えています。
熊谷 先程から話を聞いていて、戦争や児童労働、少しテーマが重めな社会問題に関心があると知って驚きました。環境問題の様なところに関心があるのかと。
NIKIさん 残らないじゃないですか。当事者じゃないと忘れられるというか。より良い環境を作っていく為にも大前提、平和が重要だと考えていますし、逆もしかり、サステナブルな社会じゃないとまた起きてしまう。そんな所から関心は強いのだと思います。
ーNIKIさんは様々なサステナブルブランドさんとお仕事をしているイメージがありますが、お仕事をする時に共通して大切にしていることはありますか。
NIKIさん 「サステナビリティのイメージを変えたい」と考えているので、表現の幅を広めて、サステナブルブランドさんを研ぎ澄まされた、凛としてイメージにすることです。これまでの「環境に優しい」とうたうブランドさんって、素朴なイメージになってしまうというか。これがここ数年劇的に変わってきていて、驚いてる所ではあるのですが。
熊谷 いや、まさに。色んなブランドさんが出てきましたよね。
NIKIさん その素朴さを打破出来るのはまず、ビジュアルイメージだと思っているので、ブランドさんとコミュニケーションを上手く取りながらいい作品を作るのが役目です。
熊谷 その点は本当にそうで、私たちのような単価の低くないブランドは特に、気にしないといけない観点ですね。昨年ビジュアルイメージを刷新してからは、それまでと異なる新しいお客様と出会えたり、見た目というものは本当に重要ですよね。
ー最後にCACTUS TOKYOにこれから求めたいことはありますか。
NIKIさん 2つあって、1つ目は「CACTUS TOKYOのクオリティの高さをもっと多くの人に知ってもらいたい」と思っています。撮影時にバックに水を垂らすショットを撮ったのが印象的だったのですが、その水の量がちょっとじゃない。その素材のクオリティの高さが、ビジュアルだけではどうも伝え切れていない様に思っていて、ビジュアルでの表現は私もサポートしたいのですが、色んな手法で伝わってくれたらいいな、とは考えています。
もう1点は広い話になりますが、その「デザインの良さ」から大量生産・消費・廃棄の悪循環に終止符を売って欲しいと思っています。今後はデザインで気に入って貰って、買ってみたら環境に良い商品だったという消費行動は重要だと思うので、その先頭を走ってもらいたいです。
熊谷 もちろんです!
ー貴重なお話ありがとうございました。
(インタビュー協力:NIKI様)